大切な自分の歯をずっと使いたい[できるだけ歯を残す・いかす方法]

誰もが自分の歯は大事で、簡単には抜きたくないと思われているはずです。抜歯を考える前にまず考えましょう。
「何とかならないかな?」
もちろん限界はあります。しかし、いくつかの治療技術を組み合わせることで、何とか残す、いかす方法を考えていきます。

<1>歯を移植する方法 -歯牙移植-

親知らずや、かみ合わせに役立っていない歯を有効活用して、歯を失った部分に、移植する方法です。
※使用可能な歯があり、さらに植える場所の条件が整っている場合の方法です。

治療例

使っていない親知らずを、すぐ前の欠損部へ移植しました。術後3年半、問題なく経過しています。
このような使い方を考えると、簡単に親知らずを抜いてはいけないなあと思いますね。

治療例

一番奥の歯は反対側の奥歯を移植、前の歯は矯正で引っ張り上げて機能させています。

<2>一度抜いて戻す方法 -歯牙再植-

一度抜歯して、病巣部をきれいにかきだして、再び歯を戻す方法です。
あくまでも第一選択は根っこの治療ですが、どうしても治療経過が思わしくないときに効果を発揮することがあります。

治療例

根っこの先の病巣がひどく、歯牙再植に踏み切りました。
本来ならば奥歯2本がインプラントになるところですが、再植することで最小限の治療で終えることができました。

<3>歯を引き上げたり、周りを削ることで残す方法

歯をひっぱりだしたり、むし歯の上に覆いかぶさっている歯ぐきなどを削ることによって、むし歯を治療し、歯を残す方法です。
根っこが割れてしまっている場合にも条件が整えば効果を発揮することがあります。

治療例

この患者さまは交通事故で3本の前歯を折って来院されました。
歯は折れてしまい、歯ぐきの中までめり込んだ状態で、なかには骨の中まで割れているものも。抜歯ももちろん考慮しましたが、ご本人の強い希望もあり、なんとかして残す方向で処置を進めることになりました。

まずは炎症が落ち着くのを待って、覆いかぶさっている歯ぐきをカット。
フックを装着し、ゴムを使って引っ張り上げていきます。

動いてきたことがわかりますか?
歯にくっついているフックの位置を比較してみてください。

ついてきた歯ぐきや骨を外科的に調整して、最終的に前歯を装着しています。
患者さまのご要望にあわせてさらに見た目を整えることも可能です。

このような処置は大きく進行してしまったむし歯にも応用が可能です。
あきらめないで何とか残せる方法を、一緒に考えていきましょうね。

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